牡蠣販売についてのガイドラインがあれば、おそらく無人販売の推奨度は低い。
五島には道端に牡蠣が置いてある
私は定期的に隣島の診療所に応援診療に行くのですが、向かう途中にいつも気になる看板があります。
牡蠣の無人販売所です。
なぜカエルなのか、、、
その胸の貝殻はなんなのか、、、
考えだしてしまった私はもう負けです。
立ち寄ってみました。
ボリュームもずっしり、驚きの価格1000円。
隣には募金箱のような箱があります。
生でも大丈夫らしいですが、焼き牡蠣で頂きました。非常に美味でした。
ソーシャルディスタンスの面でも、人件費などのコスト面でも最高の形での販売な気がします。(新型コロナ発生前からこのスタイルだったと思いますが。)
もちろん盗難などのトラブルが発生しないことが前提の販売形式ですので、このような光景が日常的にみれる五島は本当に平和なのだと感じます。こんな場所で暮らせることがうれしいですね。
偉い人の発言を借りれば、これは「民度の違い」なのかもしれません。笑
Rational use of testing ~検査の合理的な活用~ について
さてさて今週は第2回となるRonald先生のwebレクチャーでした。
総合診療における「検査」についてです。
日本は諸外国と比較して検査(採血やレントゲン、CT、MRIなどなど)が多い国です。そこには保険制度や文化など、多岐に渡る要素があると思いますが、Ronaldのレクチャーを聞いて新鮮だったのがガイドラインの考え方です。
例えばオーストラリアでは「背部痛」で受診した患者さんにはガイドラインで検査が決まります。患者さんから「この検査もしてほしい」などと要望があっても、極端に言えば「ガイドラインにはそう書いていないので不要です」の説明となります。
日本では診断後の「治療」についてのガイドラインが主であることが多く、「症状」に対するガイドラインの考え方は興味深いものでした。
確かに合理的ですね。
しかし、こんな話を聞くとすぐに新型コロナを考えてしまいます。新型コロナの影響力(社会や考え方にまでも)の大きさも改めて感じました。
徹底したガイドライン診療がもたらす合理的な変化
ときどき患者さんの「〇〇先生(病院)は▲▲の検査までしてくれた」や「〇〇先生は■■に薬を出してくれる」などの言葉に悩まされることがあります。それを自分が真似しようとは思いませんが、その患者さんと〇〇先生の間に強固な信頼関係が築かれていることは察せます。信頼関係を築くための苦肉の策として検査や処方が使えるのならそれはそれとしてありなのでしょうかね…。
しかし、このようなこともガイドラインにそった診療が全国で徹底されれば起きないのかもしれません。
すべての診療がガイドラインになってしまうと、医療特有の「わび・さび」が消えてつまらない気もしますが、まずはガイドラインを意識した診療をこころがけてみようと思った次第です。さっそく買ってみました↓
ガイドラインが徹底できればAI診療で代用できることが多くなり、職を失う医師が多くなるかもしれませんね。