最新版発表!AHAガイドライン2020
5年ごとにアップデートされる心肺蘇生法
心肺蘇生のやり方が5年毎に変わっている事を知っていますか?
医師、看護師、救命士などの医療者はもちろん、それ以外の方でも心肺蘇生講習を受けた事がある人は多いと思いますが5年毎にそれを完璧にアップデートできている人はかなり少数です。
医師の中でも、日常的に心肺蘇生を行う救急医以外ではなかなか知識の整理が追いつかないというのが実情ではないでしょうか?
今年2020年は、世界中の心肺蘇生マニアがソワソワする5年に1度のガイドライン改定年です。
私もそのマニアの1人です。
世界同日発表となった10月21日、まるで流行に乗って『鬼滅の刃』の第一巻を開く時のような心境でガイドラインに目を通しました。
感動のAHAガイドライン2020
総じてクオリティの高い内容でした。
細かく見ていくとキリがないのですが、1番感動したのは「蘇生後のアプローチ」の図です。
(ガイドラインに対して感動という言葉が適切なのかわかりませんが。笑)
このシンプルさ!見やすさ!誰でもやれそう感!
蘇生後の治療・管理を経験した方なら共感頂けると思うのですが、心肺停止診療は蘇生してからが大変です。患者への治療も家族へのケアも、それはそれは気をすり減らすものになります。そんな時に医療者をピンポイントで助けてくれるような、そんなガイドラインです。
価値を高めるまとまり方
どんなに素晴らしい医者も、たくさんの人が診てもらいたいと思わなければ価値がでず。。。
どんなに素晴らしいワクチンも、たくさんの人が打とうと思わなければ価値がでず。。。
どんなに素晴らしい医学研究も、たくさんの人が興味を持たなければ価値がでず。。。
そんな意味で、今すぐ使ってみたい!と思わせるこのガイドラインの作り込みは感動ものでした。
親切な事に、英語だけでなく日本語でも読めますのでお時間があれば、ぜひご一読を。