DrIWAの日記

医療や地域や人や趣味について。日々わくわくすることを探しています。日々の記録として書いていきます。

心肺蘇生の出張講習会

さすらいの医師生活

3月末に延岡市に引越し、早くも1か月が過ぎようとしています。私は今のところなんとか順調に延岡市でさすらいの医師を続けています。まだまだCOVID-19は猛威をふるっていますが、こんなもの好きな(地域医療マニアの)私に対して多数の医療機関からご理解やご協力を頂けていることに本当に感謝しています。

 

今回は嬉しいご報告になります。

延岡市内の看護師さんから、心肺蘇生・急変対応の講習会の依頼を受け、記念すべき初回の心肺蘇生講習会を行いました。看護師、リハビリスタッフ、事務職員など多数参加頂き、教える方の私も充実した時間を過ごす事ができました。

 

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延岡市の医療パワーアップのためのささやかな活動

私自身とても刺激となったのが、相談を受けた看護師さんの切実な言葉です。若手看護師の方でしたが、急変対応や教育システムを作り病院を更に良くしていきたいと熱い想いをぶつけてくれました。

勤務する病院は看護職員・介護職員ともに不足しており、新人看護師2-3名で夜間の病棟業務を行うことも少なく、危機感をもって自主学習に励まれているようでしたが、COVID-19の流行もあり、勤務調整が難しく講習会に出れなかったり、またそもそも研修や勉強会自体が減少しており、医療への熱い思いを消化しきれずにいるようでした。

そのような中で、こうして出前の蘇生講習を形に出来たことは大きな一歩と確信しています。5月には更に2回の院内急変対応コースを予定しており多数の職員の参加希望を受けています。

追加して、延岡市内の介護施設からも出張講習会の依頼を頂き、延岡市の医療に携わる方々の並々ならぬ学習意欲を肌で実感しています。

 

大々的なイベントやコースではありませんが、こうやってより良い医療への想いのある方たちがいる場所で、ささやかながらでもその想いに寄り添った活動をする事が、延岡市の医療のパワーアップに繋がると信じて、もう少しだけ走り続けようと思います。