エレクティブ研修 〜延岡市での地域医療〜
1年間の上五島病院勤務を終え、地元である宮崎県延岡市に引越しました。次は2021年6月から宮崎県立延岡病院・救命救急科での勤務となります。
というお話はいろいろな方にしていますが、毎回のように「4月5月は何してるの?」という質問を受けます。本来であればオーストラリアへ渡り、本場のGP・総合診療のスキルやシステムを目に焼き付けているところだったのですが、ご存じの通り世界的なCOVID-19の流行により延期となりました。
すぐに地元で勤務するという選択肢もあったのですが、もっと広い視野から宮崎県北の医療圏を見たいと思いまして、現在は延岡市内を中心に病院や診療所など医療機関を巡回してまわり、地域の医療状況を見せてもらっています。
ひとつのへき地
「ひとつのへき地を見たらそれはひとつのへき地を見たに過ぎない。これには真実と危険が含まれている。」
これはゲネプロ代表である齋藤学先生の講演会を聞いたときに、オーストラリアのへき地医療長官であったポール・ウォーリー氏の言葉として紹介されたもので、とても印象に残っています。私は上五島やゲネプロというとても素晴らしい地域医療を経験させてもらいました。ただ、いえるのはそれは上五島やオーストラリアという風土やニーズにフィットした医療であるということです。
この一年で地域医療の素晴らしい点、改善すべき点を学びましたが、それはあくまでその土地におけるものでしかありません。この2か月間、短い期間ではありますが、これから私がフィールドとする宮崎県延岡市に自分の経験の何が還元でき、何を修正していかなければいけないのか、しっかりと見極めていこうと思います。
延岡市や県北地区で、
『ここの病院・施設は見ておいた方がいい』
『是非うち(医療機関)を見に来なさい』
という所があれば教えてください。
運営的によろしければ、診療までさせて頂きます。
・診察対象: 0歳〜120歳まで。
・診察費用: もちろん不要です。
施設見学と施設説明のお時間を頂けると嬉しいです。